スパークリングワインの決め手になるものの1つにブドウ品種が挙げられます。
このようなことから、ブドウ品種ごとの風味の変化について、どのような違いがあるのかを知っておくことが大切です。
スパークリングワイン用のブドウは、なんと数千種類にも上るとされていますが、実際に栽培されているものは50種類ほどと言えるでしょう。
その中から代表的なブドウ品種事の風味の変化について解説いたします。
まず最初に赤スパークリングワイン用のブドウ品種として、カベルネ・ソーヴィニヨンが挙げられます。
これは世界で一番人気の高い赤ワイン用の品種に当たります。
ブドウの特徴は小ぶりの房で小粒の実、分厚い皮と大きな種が特徴です。
カシスやベリーなどの香りと凝縮した果実の味、しっかりとした酸味や渋みのワインに仕上がります。
熟成させるとまろやかな味わいになるでしょう。
そして2つ目がメルローです。
カベルネ・ソーヴィニヨンについで人気を誇るフランスボルドー地方原産の品種に当たります。
ベリーやチェリーなどの香りを持ち、三位と渋みがまろやか、ふっくらした果実味のワインです。
優しい味わいであるため、ワイン初心者には特にオススメと言えるでしょう。
そして3つ目がピノノワールです。
ベリーやチェリー、バラやスパイスなど、ほど良い酸味と繊細な味わいです。
次に白のスパークリングワインのブドウ品種についてですが、代表品種はやはりシャルドネが挙げられます。
冷涼な地においては柑橘系ですが、温暖な地ではトロピカルフルーツの香りに変化します。
際立った特徴がないので醸造者の個性を出しやすいと言えるでしょう。
そしてドイツを代表するぶどうが、リースリングです。
香りはりんごや洋梨、蜂蜜などで、フレッシュな果実の味としっかりとした酸味が感じられます。
50から100年の長期熟成も可能となっています。
最後にロゼスパークリングワインの品種ですが、特定の品種は無いものの、主に使用されるものが黒ぶどうです。
カベルネ・ソーヴィニヨンやピノノワール、シンファンデルを原料にしたロゼがよく知られているでしょう。
色合いや風味の違いはぶどうの品種だけではなく、製造方法によっても大きいのが一つの特徴です。
最後に日本固有の品種としては赤や白それぞれ10種類を超えているものの、主に使われているものものは3つです。
黒ぶどうのマスカットベリーへ、ブラッククイーン、そして白ぶどうの甲州です。